住宅展示場を見学する際の注意点を徹底解説!【初めて展示場に行く方は必見です】

皆さんこんにちは。
元住宅営業マンのyasuです。
今回はハウスメーカーを検討する際のモデルハウスの見方を解説していきます。
住宅展示場には、だいたい5〜20軒くらいのモデルハウスがあります。丸1日展示場をまわってもしっかり話を聞くとせいぜい4〜6軒程度しか回れないのが実情です(ちなみに丸1日だと、とんでもない疲労が襲ってきます 笑)。
よって、このモデルハウス見学のポイントを知っているかどうかの違いで、同じ時間の見学でも効率的にハウスメーカー選びを進めることができます。
これからモデルハウス(住宅展示場)を見る予定の方や、既に見学したことはあるものの現在ハウスメーカー選びで迷っている方はぜひご覧ください。
目次
住宅展示場の注意点を徹底解説!

モデルハウスを見る際にポイントやコツがあるのをご存知でしょうか。今回紹介するポイントは、私が営業マンをしていた経験をもとにアドバイスをさせて頂いています。非常に簡単で、しかもすぐに実践できる内容になってますので、ぜひ参考にしてみてください。
住宅展示場の注意点①『数値で比較する』
突然ですが皆さん車を選ぶ際に、どんなことが決め手になりますか?燃費、デザイン、価格、乗車人数…などなどあると思います。
実はこれらの決め手には共通点があるのですが、【すべて客観的に比較できるもの】なのです。ちなみに"燃費"⇨数字を見て比較、"デザイン"⇨外観や内装などの比較、価格⇨数字を見て比較…という具合です。
これが車から住宅に対象が変わると、なぜか皆さんの判断基準が一変します。なぜなら住宅営業マンは「こんな太い柱を使っているから当社の家は地震に強いんです!」「超高性能な断熱材を使っているので、当社の家は暖かいんです!」という非常に抽象的な言葉が営業トークとなっているためです。"強い"や"暖かい"などの言葉だけでは【客観的に比較ができないもの】になります。
車の話に戻りますが、車の営業マンから「うちの車はエンジンが高性能なので、めちゃめちゃ燃費がいいんです!」と言われたら、「え!?燃費はいくつなんですか?」と質問すると思います。住宅の場合でも「じゃあ耐震等級はいくつなんですか?」「断熱性を示すQ値はいくつですか?」と質問して、ぜひ客観的な数字で比較してください。
これを行うことで営業トークに左右されることなく、「第三者が見てもこっちの方がいい」と言える指標をもってメーカー選びを進められます。
【断熱性の数値比較についてはこちらの記事を参照!】https://dehouser.com/post-122/
住宅展示場の注意点②『家づくりで重要視するポイントを決めておく』
ハウスメーカーを見て回る際にありがちなのが、各メーカーで話を聞くうちに、色々な魅力に惹かれてしまい、結局建てたい家が何だったのかを見失ってしまうパターンです。
例えば、寒冷地に住んでいる方が「今の家が寒く、新しく家を建てたい」と考えたとします。この方が最も重視すべきなのは本来『断熱性』であるべきです。
しかしハウスメーカーを何社も見ると、他の魅力的な話についつい目を奪われてしまいます。新たな魅力に惹かれていくことは決して悪いことではなく、むしろ非常に良いことではあるのですが、それらに引っ張られすぎると本来の"家を建てる目的"を見失ってしまいすので注意が必要です。
例えば上記の例で言うと、断熱性がきっかけで家づくりを決意したのに、気づいたら断熱性は二の次になっていて、1番優先したのはデザイン性だったというようなパターンです。こうなってしまうと、もはや負の連鎖です。新しく建てた家でも"寒い"という悩みを抱えながら生活をしていくことになります。これから何十年と住む家となりますので、後々の後悔に繋がる要因となります。
私が営業マンをしていた頃に非常に多かったのがこの失敗パターンです。メーカーが決まった方に「もともと重視していた〇〇は確保できているのですか?」と質問すると、よく分かってない方や、曖昧な回答の方が驚くほど多いのです。ぜひ上記のポイントを抑えて、後悔しない家づくりをして欲しいと思います。
住宅展示場の注意点③『標準仕様を確認する』
そもそもモデルハウス(住宅展示場)とは、大きさは100坪クラスの大豪邸になっている他、内装や外装に至っては「これでもか!」と言うほどオプションが付いています。
これは何もハウスメーカーが悪い訳ではなく、多くのお客さんが見学できるようにするためには大きな住宅になってしまいますし、さらにオプションを使えば見た目もかっこよくオシャレな家になるためです(第一印象を良くする)。車のショールームや結婚式場もそうですよね。わざわざ標準仕様にして質素な作りにしているところはないと思います。
以上のことから展示場をみて気に入った住宅設備やフローリング、外壁などがあった場合には、必ずそれが『標準仕様なのか』を聞き、オプションだった場合は『いくらかかるのか』を聞いておいた方が良いです。
これを確認するだけでトータル予算の把握がしやすくなる他、メーカーごとの標準仕様を把握して圧倒的に比較がしやすくなります。

以上、いかがでしたでしょうか。
今回ご紹介した3つのポイントは、誰でも簡単にできて、しかもすぐ実践できるものになっています。初心者から既にハウスメーカー選びを進めている方まで、どなたでも使える知識になっていますので、ぜひ参考にしてみて下さい!