注文住宅の見積もりの注意点を解説【ポイントごとに解説!】
皆さんこんにちは。元住宅営業マンのyasuです。
今回は注文住宅の見積もりについて、元営業マンの目線で解説していきます。
これから注文住宅を建てることを検討している方は、各社の比較のために見積もりをもらうことになると思います。が、この見積もりについては注意するべき点がいくつもあります。
特にこれから注文住宅を検討している方、もう既に見積もりをもらって比較に入っている方は絶対に知っていて損をしない内容になってますので、ぜひご覧ください。
目次
注文住宅の見積もり注意点を徹底解説
注文住宅の見積もり注意点① 標準仕様を徹底的に確認する!
ハウスメーカーから見積もりを提出された際に、まず確認しなければならないのは「標準仕様」です。これさえ押さえていれば大半のトラブルは避けられるので非常に大きなポイントです。
例えば合計で2,000万円の見積もりが出てきたと想定します。この2,000万円に含まれているキッチン・風呂場・トイレ・フローリング・壁紙…etcを確認することが、「標準仕様」を把握することに繋がります。これらに含まれていないものは全てオプションとして追加してもらわなくてはなりません。
特に見落としがちで注意しなければならない項目は以下の通りです。
①電気工事費(コンセントの数や、電気配線の標準個数)
②柱・断熱材・窓の仕様
③耐震等級・断熱等級
皆さん目に見えるキッチン・トイレ・風呂場などの標準仕様はよく確認される方が多いのですが、上記の項目は全て目に見えない部分なので注意が必要です。
これらの標準仕様をすべて確認し、見積もりに含まれていないものは「キッチンはこの仕様のものを入れたい」「コンセントは多めにしたい」など希望を伝えてオプションに入れてもらいましょう。
ちなみに余談ですが、コンセントは多く配置することが多いので、予め営業担当に伝えて見積もりに多めに入れておいてもらった方がいいです。
注文住宅の見積もり注意点② 金額が変動するものを認識しておく!
見積もりの時点では金額が確定しないものが、多数あります。これは注文住宅という「形の決まっていないもの」について作成した見積もりだからです。
特に下記の項目は変動する可能性があるので、見積もりに含まれているからといって、その金額を鵜呑みにしてはいけないので注意が必要です。
①外構費(プランによって異なる)
②排水工事・給水工事費用(建物配置によって長さが変わる)
③建物本体価格(建物の部屋数・形によって異なる)
④地盤改良費(土地ごとに異なる・調査をしないとわからない)
ちなみに上記項目の①と②については各社でそれほど大きな金額差が出ません。ですので、何社かで相見積もりを取得して金額に大きな差が出ている場合は注意が必要です。
そもそもこれらの項目は、特にお客さんからの希望を聞いていない場合は一番安い金額で提示をするケースが多いです。わざわざ高い金額を提示する必要がないですし、トータル金額が高くなってしまうので自分のメーカーを選んでもらえる確率が低くなってしまうためです。
上記項目は多少変動するという認識を持っていないと、後から変動があった場合に「話が違う!」とトラブルになってしまう訳です。
注文住宅の見積もり注意点③ 値引きの注意点
値引きがあると非常にうれしいですよね。なんだか高い金額のものをお得に購入できたような気持ちになると思いいます。私は値引き自体は悪いものだとは思いませんが、住宅営業の裏事情を含めて注意点を解説します。
例えば実際に私の営業マン時代にあった話ですが、あるメーカーがお客様に3,500万円の見積もりを提出。その後500万円の値引きがあり、お客様はそのメーカーに決められました。
あくまで私の感覚もあるのですが、そのメーカーであれば通常2,500~3,000万円程度で建てられるのが相場でした(営業マンをしていると大体他社の金額が分かります)。そのお客様から3,500万円で見積もりをもらったと聞いた時から「最後に値引きしてくるな」と思っていたのですが、やはり予想通りの結果となりました。
ここで何が言いたいのかというと、このお客様は3,000万円で住宅を購入しましたが、お得に建てられた訳ではなく、最初からハウスメーカーに値引き分を上乗せした金額で見積もりを提示されていたのです。
住宅営業マンの給料は、歩合の部分が大半を占めており、”販売した住宅価格の〇%がボーナスになる”などの計算方法が一般的です。よって最初から金額を上乗せして、お客さんの顔色を見ながら値引きしていくというのが営業のやり方なのです。この点がいいか悪いかは別として、大幅な値引きに振り回されないでください!と皆様にアドバイスをしたいです。
値引きしてくれたからお客さんに寄り添ってくれているなどの考えは間違いであり、皆様には金額に対して仕様が見合っているかという冷静な視点で住宅選びをしていただきたいです。
【経験談】実際にあったトラブルを紹介!
最後は余談になりますが、私が営業マン時代に遭遇したトラブルを紹介します(すべてご来場されたお客様から聞いた話です)。実例を知っておくことで、皆様も注意しなければならないポイントがイメージしやすいと思います。
①窓なし事件
あるメーカーから見積もりが出てきたようですが、よくよく確認すると窓がついていないとのこと。メーカーの言い分もひどいものですが、「あくまで家の柱など枠組みのみしか見積もりに入っていない」と言われたそうです(笑)。幸い契約する直前だったようで、大きなトラブルにならず済んだようですが…。ちなみにその後、そのお客様は私が家づくりをお手伝いさせて頂き、その後笑い話になったことが幸いです。
②LED事件
あるメーカーと契約したものの、見積もりに入っている電気照明が”白熱灯”だったことが発覚。LEDに変更すると約20万円かかると説明を受けて解約したとのことです。金額的には出せるが、不信感が募ってしまったようです。金額に関わらず、一度不信感がでてしまうと、そのメーカーと家づくりをしたくないというパターンは非常に多いです。
最後に
以上、いかがでしたでしょうか。
今回は見積もりに関する注意点を、私yasuの経験談を交えて解説させていただきました。
人生で一番高額な買い物であるため、1人でも多く家づくりを楽しんでもらい、成功して欲しいと思います!