注文住宅の後悔ポイント4選とそれぞれの対策【元住宅営業マンが解説】

皆さんこんにちは。
元住宅営業マンのyasuです。
注文住宅は一生に一度の大きな買い物。
せっかく大金を払って建てるので、後悔なく建築をしたいですよね。
でも実際には注文住宅を建てた後に、『こうすれば良かったな』『失敗したな』と後悔してしまうことが多いのが実情です。
今回は私が営業を通して実際に聞いたお客様の声をもとに、注文住宅で後悔したこと4選をまとめてみました。
これから建築を考えている方は、よくある後悔ポイントを先に把握しておくことで大きな失敗を回避することができます。ぜひ参考にしてみてください。
【この記事で分かること】
・注文住宅の後悔ポイント(4選を紹介)
・注文住宅で後悔しないために必要な対策
目次
注文住宅の後悔ポイント4選を紹介!
それではいよいよ注文住宅で後悔したことを紹介していきます。
今回紹介する内容は、私が住宅営業を通して実際にお客様から聞いたこと、または業界でよく聞かれる後悔ポイントです。
ちなみに営業マンとして住宅展示場で接客をしていると、来場されるお客様の中には既に注文住宅で建築済みの方がいらっしゃることもあります。
そのような方は再建築を検討しているというよりは、展示場イベントでの来場など建築以外の目的で来られることが多いのですが、建築してみて良かったことや後悔したことを話す機会になります。
住宅営業での経験を生かして、私なりによくある後悔ポイントをまとめてみましたのでぜひご参考にしてみてください。
①コンセントの位置や数の後悔

これは私が担当したお客様の中で一番多い後悔ポイントでした(営業担当としては、お恥ずかしながら)。
当時私が住宅営業をしていた際にも、お客様には「コンセントは迷ったら入れておいてください」「多めにいれておいて下さい」と伝えながら打ち合わせを進めており、私もお客様の生活感をイメージしてコンセント位置など提案していましたが、それでも後悔ポイントとして数多くの話がでてきます。
間取りを検討する際には家具の配置や各部屋の使い道を考えるのはもちろんですが、コンセントの位置は将来的な間取りの変更も頭に入れて検討する必要があります。
特に机の配置、ソファーなどの家具の配置が変わる可能性がある場合は、配置換えを想定してコンセントを配置しておく必要があります。
ちなみに「コンセントの数が足りない!」とよく話がでるのはキッチン周りです。
炊飯器や電子レンジに使用するコンセントはもちろん、ミキサー/トースター/給湯器などなどコンセントを使用する家電は数多くあります。
このようなことから私はキッチンには最低でも6口(3口のコンセント×2)はつけておくことをオススメしています。
また最近のトレンドとしては、収納の中にコンセントを付けることが増えています。
掃除機などはコードレスのものも増えてきていますので、収納の中にもコンセントを付けておくことをオススメします。
将来的には家電もどんどんバージョンアップされていきます。
今は当たり前の家電でも20~30年後には大きく形を変えている可能性もあるので、そのようなことも見据えてコンセントは収納の中にも取り付けておきましょう!
②間取りの後悔
間取りの後悔は、皆さんもよく聞く話だと思います。
注文住宅は完成してみないと使い勝手などの具体的なイメージができないので非常に難しいポイントです。
特によくあるのは動線の話と各部屋や収納大きさの後悔ポイントです。
例えば動線の話でよく聞くのは、1階の洗濯機で洗濯し、そのあと2階のバルコニーまで持っていくのが大変という話。
階段を上ってすぐの場所にバルコニーがあればいいですが、寝室などにバルコニーがある場合は重たい洗濯物を持って寝室の扉を開け、さらにバルコニーの窓を開け…といった具合に非常に動線効率が悪くなります。
また部屋の大きさの話では、「子供部屋や寝室が小さかった」「収納が小さかった」といった話をよく聞きます。
せっかくなので今回は間取りで後悔しないための簡単な対策も紹介したいと思います。
ちょっとしたコツ紹介【誰でもできる間取りの考え方!】
間取りで後悔してしまう方は、生活した後のイメージが具体的にできていないことが問題です。
特に注文住宅で初めて戸建てに住むという方は、戸建ての生活イメージがしいくいので注意が必要です。
誰でもできる戸建て生活がイメージしやすくなる方法として、1軒でも多く現場見学をすることをオススメします。
(あくまでもリアルサイズの建物を数多く見ることが目的なので、住宅展示場はお勧めしません)
完成現場をみることによって、実際の生活をイメージできるので間取りで失敗する確率が低くなります。
できれば建築するハウスメーカー(もしくは建築を考えているハウスメーカー)の実際の現場を見学することをオススメしますが、場所によっては都合よく現場がない可能性があります。
もし近くに現場がない場合は、今住んでいる近くで建売住宅の内見をしてみましょう。
現場を見れば見るほど、「この間取りは微妙だな」「逆にこの間取りは採用したいな」と好き嫌いがはっきりと分かれてきます。
この好き嫌いが自分自身でわかっているかどうかが非常に重要です。
3~5件くらい内見を行うと、自分なりに住みやすい間取りのイメージがある程度わかってきます。
また内見を行うと今まで思いつかなかったような新しい間取りの工夫を発見することもできますので、どんどん新しいアイディアを取り入れながら理想の間取りを検討することができます。
注文住宅の間取り打ち合わせに入る前に、どれだけ実物の建物を内見したかによって完成した時のギャップも少なくなりますのでぜひ取り入れてみてください。
<間取りで失敗しない方法を詳しく知りたいという方はこちらの記事で解説しています>
注文住宅の間取りで失敗しないコツ5選!【初心者にも分かりやすく解説します】 | yasu blog (dehouser.com)
③断熱性能の後悔
断熱性能に関する後悔ポイントは意外と声が多いのが現状です。
断熱性能というは目に見えないもので、期待していた断熱性かどうかは住んでからでないとわからないのが難しい点です。
よくある話が各社の住宅展示場の営業担当から「当社の断熱性は国の基準を超えています」「冬は暖かい家です」と聞いていたものの、実際に住んでみたら夏は暑くて、冬は寒い家だったというものですが、なぜイメージしていた断熱性能と実際の断熱性能に差が出てしまうのでしょうか。
それはまず第一に日本の断熱基準がそもそも大したことがないということが挙げられます。
よく次世代省エネ基準をクリアしているとアピールする住宅会社がありますが、そもそも次世代省エネ基準をクリアしていない家は今時ほとんどないということをよく覚えておいてください。
あたかもこの基準をクリアしていると断熱性が優れているように聞こえますが、そんなことはありません。
この基準をクリアしているのは当たり前で、Q値/C値/UA値がいくつかなのか、必ず数値で比較することを意識してみましょう。
また前述の通り、暖かい/涼しいなどの抽象的な言葉を信じるのは危険です。
しっかりと数値で比較し、どのくらいの断熱性能をもった家なのかを把握した上で住宅メーカーを選びましょう!
車の燃費性能と同様に、家の燃費(光熱費)も断熱性能によって変わってきますので、断熱性能を比較する際には積極的に各社にQ値、C値、UA値は聞いておきましょう!
ちなみにそれぞれの数値の意味が分からない方は以下の記事をご参照ください。
<省エネ住宅のそれぞれの指標について詳しく解説をしております>
省エネ住宅の基準を解説【Q値、C値、UA値って何?】 | yasu blog (dehouser.com)
④住宅ローンの後悔

住宅ローンは一般的に35年ローンで借りる方が多く、今後の生活にも関わるので特に後悔はしたくないポイントです。
住宅ローンの総額で後悔する方が多く、特にコロナ禍では住宅ローンが支払えずに困っている方が増えているのも現実です。
借り入れ金額で注意しなければならないのは【銀行が貸してくれる金額 ≠ 現実的に返せる額】ということです。
勤めている会社などの属性や年収によって借り入れ金額が決まりますが、一般的には年収×8くらいのローン総額を借りることができます。
当然のことながら、銀行の住宅ローン審査には”家族構成”や”日頃の出費”が考慮されていないので、例えば同じ年収の人でも借りられる金額は同じですが、住宅ローンに支払える金額というのは一概に判断できないのが実情です。
ここを精査せずに注文住宅を建ててしまうと、あとから返済が苦しくなったりするわけです。
解決策としてオススメなのは、ライフプランナーにライフプランニングをしてもらうことです。
これは現在の出費と将来的に控えている出費を細かく検討して、総合的に住宅ローンに支払える金額を把握するためのものです。
ハウスメーカーでも実施していますので、検討しているメーカーでぜひ実施してみてください。
またハウスメーカーで行うライフプランは一般的に外部の生命保険会社の営業マンが実施するケースが多いので、第三者のアドバイスで住宅ローン金額を検討できるのもメリットです。
(ハウスメーカーの営業マンがライフプランを実施すると、そのハウスメーカーにとって都合の良いライフプランになってしまうので)
私もライフプランをやってもらったことがありますが、自分では絶対に把握できない将来的な出費(子供の進学や車の買い替え頻度など)を詳細に検討でき、とても有意義な時間になりました。
住宅購入の有無にかかわらず、人生設計にも活用できますのでぜひライフプランを実施してみてください。
ちなみに、ライフプランを実施する場合は必ずハウスメーカーと契約する前に実施してくださいね。
ハウスメーカーと契約してしまったら大体の住宅金額は確定してしまいますので。
<住宅ローンや予算の決め方について、詳しく知りたい方は以下の記事を参照ください>
注文住宅の予算の決め方をわかりやすく解説! | yasu blog (dehouser.com)
注文住宅の後悔ポイントは対策ができる!
以上、私が住宅営業の経験を通して見聞きした後悔ポイントを紹介しました。
もちろんご紹介していない後悔ポイントも多数ありますが、よく聞く後悔ポイントについては本記事でご紹介できたのではないかと思います。
後悔ポイントだけ聞くと、「うちは大丈夫かな・・・」と心配になってしまうかと思いますが、それぞれ簡単にできる対策があります。
せっかく大金をかけて注文住宅を建築するので、本記事でご紹介した後悔ポイントは最低でも対策をしておきたいところです。
これから注文住宅を建てる方は、ぜひご参考にしてみてください。
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